こんにちは! Mocaです☻
昨年の10月に日本百名湯にも選ばれている伊豆の修善寺温泉に旅行へ行ってきました。
今日はその時に宿泊した文化財の宿、新井旅館をご紹介します。
文化財の宿 新井旅館
新井旅館は明治5年に創業した、伊豆半島の中で最も歴史深い純和風旅館。
そして客室15棟が国の登録有形文化財なんです!
3代目神主が文人墨客と親交が厚く芥川龍之介や多くの著名人がこの旅館で作品を生み出したのだとか。
そんな新井旅館に以前から興味があり夫と行ってきました。
宿に着くと沢山の仲居さん達がお出迎えしてくれました。(写真は散歩に行く時に撮ったものなので誰もいませんが)
散歩中に別の角度から見た新井旅館。
駐車場は新井旅館から100m先に道路を挟んで左右にあります。けっこう余裕のある広さ。
チェックイン
沢山の仲居さんにお出迎えされ、玄関で靴を脱ぎ館内へ。
靴を脱ぐ時、仲居さんがサッと椅子を用意してくれた。
スリッパは消毒済みか、使い捨てのどちらがいいか聞かれ、どちらでも良かったのですが使い捨てを選びました。
仲居さんはとても丁寧な接客でホスピタリティが素晴らしい。
でも沢山い過ぎて見られている感じが落ち着かないw
ロビーは大正時代にタイムトリップしたかのようなレトロな雰囲気(写真はじゃらんnetから)
落ち着く空間です。
チェックイン時に貸切風呂も予約しました。
私がチェックインした15:30頃はまだ1組しか予約されていなかったので、好きな時間を選ぶ事が出来、20:15にしました。
その後は夫婦で浴衣選び。
帯は黄色とピンクのリバーシブルをチョイス。
浴衣は柄付きのものはなく落ち着いたカラーが何種類かある感じでしたね。
新井旅館の間取り
チェックインを済ませ、仲居さんに案内されてお部屋へ向かいました。
館内はこんな間取り。
拡大図
ロビーを出るとすぐ廊下に出ます。
この渡り廊下はガイドブックや宿泊予約サイトに載っている場所ですね!ちょっと気分が上がった♬
違う角度から見た写真ですがこの場所(じゃらんnetから)
お部屋に行く途中に鯉に餌をあげられる場所がありました。
人が近付くと寄ってくる。
餌が販売されていて、カゴを開けると麩がたくさん!
100円で私も購入。
こういうのを見ると必ず買ってあげちゃう(笑)
お部屋までは少し歩きますが、館内はどこを見ても素敵なので楽しい。
私たちのお部屋は新井旅館で1番人気の、竹林がお部屋から見える渓流沿いの花の棟
こちらが花の棟の廊下。
写真向かって右側には華の池があり趣を感じます。
来た道を振り返って見た図。
花の棟のお部屋
花の棟のお部屋に到着。
ドアノブにぶら下がっているティッシュは、ノブを直に触りたくない人用に備え付けられています。
消毒液はよく見かけるけどこのパターンは初めて見た!
入口を入ると正面にミニバーがあり、配置場所に少しびっくり。
ミニバーの上にはミネラルウォーターが用意されていました。
そして襖を開けるとまず最初に3畳のお部屋が登場。
3畳のお部屋にはトイレがあります。
ちなみにこちらのお部屋はお風呂やシャワーはついていません。
その奥が客室。
花の棟のお部屋はこんな感じ。
風情があってとても素敵でした!
落ち着く純和室。
お部屋に着いた時は障子が閉まっている状態だったのですが、仲居さんに『どうぞ襖を開けてみてください』と言われ、夫と2人で襖を開けたら、美しい竹林が広がっていました。
お部屋からこの景色を見たくて花の棟に決めたんですよね☻
ちなみにこちらは翌朝の写真。
時間帯など、光の当たり方により雰囲気も変わります。
ちなみに旅行サイトやガイドブックで使われている写真はこちら。
大袈裟に盛られている事もなく写真そのままのお部屋で安心しました。
このお部屋にして良かった!
お部屋から見えているのはこの竹林(散歩した時の写真)
ここは伊豆のガイドブックにも載っていて観光地としても有名みたいです。
別角度からのお部屋もアップします。
テレビの横にあるのは懐かしいレトロ電話。
竹林側から入口側を見た図。
襖の隣の扉にはファブリーズや羽織りが入っています。
こちらは洗面兼広縁。
洗面台はこちら。
水道からも温泉が出ます!
アメニティは七草雫というオールインワンジェルと化粧水とメイク落とし。
赤い欄干の橋がかかっているのが見えますが、こちらからの景色も素敵で立ち止まって写真を撮る観光客が多かったです。
私たちも散歩に行ったのでその時の様子も後ほどアップしますね。
ちなみに橋から見た新井旅館の花の棟はこちら。
障子を閉めておかないと室内の様子が丸見え(笑)
↑の写真からも分かるように、テラスには足湯がついていました。
翌朝に足湯を楽しんだのですが、美しい竹林を眺めながらの足湯は至福のひと時。
テラスからの景色は最高。
暗くなると竹林はライトアップされます。
テーブルに用意されていたお茶菓子は『幸四郎』というもの。
このお菓子は歌舞伎役者の松本幸四郎さんの名前から取っているそうです。
松本幸四郎さんと新井旅館は、幸四郎さんの曽祖父が幼少の頃からのご縁があるそう。
後から桜えびせんべいとみかんも頂きました。
お部屋で夕食
夕食はお部屋で出されます。
私たちは18:00からにしたのですが17:30頃食事の支度に来てくれました。
献立書
手前の箸付は、写真向かって右がずんだ豆腐(松茸・イクラ・百合根・美味出汁・山葵)
左が菊菜和え(もって菊・坂本菊・菊菜・舞茸・焼椎茸・海老・生麩)
前菜は伊豆鹿ロースト・白イチョウ芋・手長海老有馬煮・天子寿司・秋刀魚旨煮
前菜の時に仲居さんに新鮮なわさびを擦って頂けて、わさびご飯にして食べたら美味しかったです!
余ったワサビは持ち帰れるらしく、袋に入れて頂けました。
御造りと焼物。
甘鯛塩麹焼・栗・鰆西京焼・万願寺唐辛子・下田栄螺磯煮・はじかみ
御碗の帆立月見進丈。
中央の白いものは今夜の月の形をしているそう。
満月だったらいいけど、限りなく細い三日月の場合あまり食べられないんだな〜なんてゲスい事を思ってしまった(笑)
炊合せ
菊花大根旨煮・牛蒡有馬煮・茄子オランダ煮・地金目鯛・エリンギ茸・チンゲン菜
組肴
零余子寄せ・月見玉子・明太蓮根・長芋・揚げ蒟蒻
甘味
フルーツカクテル
ボリューム満点でお腹いっぱい。
どの料理もとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。
食事が終わると今度は布団を敷きに来てくれました。
20:15
予約していた貸切風呂『睡蓮』へ向かいました。
『睡蓮』は階段を降りたところにあります。
貸切風呂『睡蓮』
貸切風呂『睡蓮』はこちら。
入浴時間は45分で1回1100円。
私たちは20:15〜21:00まで。
フロントで手渡された鍵で中に入ると広い脱衣所があり、奥には沢山のアメニティが用意されていました。
ヘアクリップ・綿棒・カミソリ・くし・シャワーキャップ
アクセサリー置きや消毒液なども用意されています。
睡蓮はこんな感じ。
2014年12月に100年に渡って使用された貸切風呂を改装しこちらの『睡蓮』として生まれ変わったそう。
名前の由来は八角に組まれた檜が水面に花開く睡蓮花のように白く美しかったことによるのだとか。
貸切風呂『睡蓮』の隣には『翡翠』と言うお風呂もあるのですが、こちらは予約は不要で空いていたら自由に入浴していいそうです(鍵付き)
『翡翠』はこんな感じの普通のお風呂。
お風呂を出ると水道や自販機もあります。
新井旅館の散策
入浴後、少し館内を散策。
暗くなった新井旅館は昼間とはまた違った雰囲気に。
ちなみに新井旅館は数々の映画やドラマのロケ地もしても使用されています。
最近ではプロミスシンデレラかな。
こちらは展示室。
展示室の窓から見える景色が、旅行サイトでメイン写真として載っている風景でしたが、この写真は外に出て撮っていますね。
宿泊客はこちらの構図の場所には出る事が出来ないので、この写真は撮れないと思います。
ここから写真を撮りたいと思っている方はご注意くださいね。
観光客が撮る事の出来る構図はこちら。
これは旅行サイトの写真ですが、ここからなら撮れるかな。
展示室を出て更に奥に進むと喫茶コーナー。
手前には伊豆のパンフレット類が置かれ、中央には新井旅館の歴史を物語る写真、その隣にフリードリンクが用意されていました。
150年の歴史がある新井旅館ですが、この写真を見ると実感しますよね。
大正中期から昭和初期の写真。
ノスタルジックでとても素敵な写真です。
まるで映画のポスターみたい。
歴史に興味のある方は文化財ガイドが開催されているので参加してみてはいかがでしょうか?
大人500円、子供300円でガイド所要時間は45分だそうです。
新井旅館の歴史ある写真の隣には冷水と常温のお水が用意されていました。
近くに大浴場があるからですね。
登録有形文化財の天平風呂
大浴場のご案内。
私たちは時間帯のタイミングが合わなくて、大浴場には行きませんでした。
こちらの大浴場『天平風呂』は1934年建立の国の登録有形文化財なので、本当は行きたかったんですけどね〜
時間帯によって男女のお風呂が入れ変わります。
私たちが行った時は天平風呂が女湯の時間帯でした。
天平風呂は総檜造りで樹齢2000年を超える台湾檜の芯去材が使われているそう。
ちなみに昔ながらの建築のためシャワーはないそうです。
この後は夜の修善寺温泉の散歩に出かけました。
後ほどその時の様子をご紹介します。
お部屋で朝食
翌日。
朝食は8:30からにしました。
8:00に布団を片付けに来て8:20頃から朝食の準備が始まりました。
朝食も美味しかったです。
ごちそうさまでした。
チェックアウトは11:00
のんびりしていたくてギリギリまでいた。
お支払いは1泊2食付き、2人で68,200円です。
私たちは飲み物を飲んだのでもっといきましたが8万円はいかなかったです。
最後に
新井旅館は歴史好きな人や読書好きの方にオススメできるお宿ですね。
1泊じゃ足りなかったな〜
天平風呂にも入りたかったし、文化財ガイドにも参加したかったし2泊はしたかったかな。
ノスタルジックで風情のある館内はどこにいっても素敵で落ち着けました。
またリピートしたいお宿です。
修善寺温泉の散策
ここからは番外編。
ご興味のある方のみお読みください。
私たちは夕方と夜の2回修善寺温泉を散策しました。
時系列がバラバラですがご紹介します。
修善寺ナイトウォーク人力車というサービスもしているそう。1人3,000円です。
秋冬は寒そうですが春夏あたりは気持ちよさそうですよね♬
こちらは独鈷(とっこ)の湯というそう。
足湯もありました。
新井旅館の裏あたりをテクテク。
川縁を歩いて行くと…
お部屋から見えた赤い欄干の橋に到着。
こちらは渡り終えて振り返って撮った写真です。
橋を渡り終えると竹林への入口。
竹林を奥まで行き右折するとまた別の赤い欄干の橋があります。
写真向かって左手に新井旅館が小さく写っていますね。
修善寺温泉は広くて散歩コースにもってこい。
赤い欄干の橋はあちこちにかかっているんです。
橋の奥に見えるのは修善寺です。
恋の橋めぐりというのが出来るそう。
橋によって夫婦円満や恋愛成就、良縁祈願などご利益があるらしい。
私たちも何個か行きました。
修善寺温泉の散歩は、とても楽しかったです!
また、修善寺温泉のすぐ近くには伊豆パノラマパークがあるのですが、ここもすごく良かった!
昨年リニューアルオープンしたそうなのですが全てがおしゃれ。
静岡の街を眺めながらお茶したのは本当に気持ちよかった。この日は雲がかかっていたのですが目の前に富士山が望めます。
映えスポットがたくさん!
ワンちゃんも多かったです♬
修善寺温泉に行ったらここもぜひ立ち寄ってみてほしい場所のひとつですね。
長くなりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう☻
新井旅館の場所
住所:〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺970
電話:0558-72-2007